カゴは空です
たかはし農園
守り・つなげる
若い家族の絆が実るりんご園
青森県黒石市の山沿いにある上十川地区は、りんご生産量日本一を誇る青森県の中でも良質なりんごが採れることで有名な地域。勾配による水捌けの良さと、昼夜の寒暖差が大きい、地理的な優位性があり、地元農協では「山実(やまみ)」と呼ばれ、実が締まって美味しいと定評があります。
その上十川地区に5代に渡りりんご農家を営んできた高橋家。5代目高橋純一さんは、2016年にお父様が病気で他界。そのわずか約3年後にお母様が農作業中の事故により農作業ができなくなってしまいました。純一さんは本業の仕事を続けながら、兼業で早朝や休日など、時間を作っては農作業に励んでいます。
そして、何よりも心強いのが、それまで保育士をされていた奥様が専業で農業を引き継いでくれたこと。ふだんから元気なお子さん達が農作業を手伝ってくれ、多忙な収穫時期には、純一さんのお姉さん家族も手伝いにやってきてくれるそうです。
短い期間に農作業の大黒柱を失った家族が、若い家族の結束で、守り、つなげる農業に邁進しています。