カゴは空です
国光りんご
昔なつかし国光(こっこう)りんご
いまでは一般市場でほぼ見かけなくなった希少な品種「国光」
青森県のりんご栽培は、明治8年(1875年)に内務省勧業寮から配布された苗木を県庁敷地内に植えたのが始まりです。さらにその後も同寮から苗木の配布があり、約320本の苗木を栽培者に1、2本ずつ配布し今日のりんご産業の基礎が築かれました。
国光はアメリカで1800(寛政12)年頃には知られていた古い品種で、東北地方、特に青森県の風土に生育が適していたため明治、大正、昭和にかけて主力品種として栽培されておりました。
収穫時期が11月初旬~中旬と遅くりんごの木に雪が降り積もり、りんごの実が雪の下になることから、青森では別名「雪の下」と呼ばれています。
りんごといえば、紅玉と国光以外は思い浮かばなかった時代がある程人気があり、昭和15年(1940年)には栽培面積47.28%を占めていた国光ですが、時代の移り変わりと新しい品種の登場により市場から姿を消しました。現在では、生産している農家はほぼありません。
また、国光は現在一番人気のあるりんご「ふじ」の交配親です。長い間愛された美味しさの良さが子供にしっかりと受け継がれています。
食べた事のある人は昔懐かしい味、初めて食べる方は「ふじ」とは違った新鮮なりんごの味が味わえます。