厳しい環境が生み出す、引き締まった果肉。
木に優しい環境づくりがりんごをもっと美味しくする

日本一のりんご生産地青森県。その中でも黒石市は大部分のりんご畑が急な斜面にあります。急勾配の畑は平地の畑と違い、作業時に脚立が立てにくかったり、作業用の車が走りにくかったりと、決して農作業に向いている地形ではありません。しかし、昼夜の寒暖差が大きので糖度の高い味の良いりんごができること、畑の水はけがよく、常に新鮮な水がりんごの木に供給されること、傾斜を利用してりんごの木一本一本に十分な日光を当てることができることなど、デメリット以上のメリットがあるのです。

アプライズ寿ファームの佐藤武寿さんの畑は、急な斜面を何度も登った先にあります。りんごの生育が平地よりも一週間ほど遅く、大きさも小さいのですが、「その分、身が引き締められて味がのる」と佐藤さんは自信を持っています。実際、地元農協では、山手で採れたりんごを「山実(やまみ)」、平地で採れたりんごを「里実(さとみ)」と呼び、同じ品種のりんごでも「山実」は高値で取引されます。佐藤さんのりんごも「山実」で分類されるりんごです。さらに、りんごの美味しさを引き出すために極力有機肥料を使用し、土づくりと木づくりを大事にして生産しています。

佐藤さんは、代々続くりんご農家の8代目。農業大学を卒業後、農協の営農指導員として20年間、農業に関わっていました。りんご農家を切り盛りしていたご両親が体調を崩したことをきっかけに、ご両親のために農家を継ぐことを決意。自然と向き合う仕事で、日々忙しいながらも、りんごと、ご両親を大切に思う、直向きな姿勢が、そのままりんごの味に伝わっているように感じます。やさしさと美味しさの凝縮されたアプライズ寿ファームさんのりんごをぜひお試しください。